快適な住まいで健康な生活をおくるための、ちょっとした工夫や、今話題の環境問題などのコラムをご紹介するコーナーです。
近年、花粉症などのアレルギー性鼻炎や気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎といったアレルギー性疾患に悩む人は、著しく増加している。1991年の厚生省の調査によると、国民の約3/1は、何らかのアレルギー症状を有しているという。そしてまた、この調査で明らかになったことは、都市部の有症率が郡部を上回っていることであり、都市化がアレルギーの発症に関与している可能性は否定できない。都市化の意味するところはさまざまな環境因子の変化だが、中でも大気汚染や、生活様式の変化に基ずく室内環境汚染などは大きな影響を及ぼしていると思われる。
小児の気管支ぜんそくと大気汚染・都市化の関連を調べた各種調査によると、高度汚染地区に比べて2倍前後の有症率を示した。また、調査年代が新しくなるにつれて汚染規制が強まり、工場などの煤煙に由来する大気中のSO2や降下煤塵量は減少しているであろうにもかかわらず、気管支ぜんそくの有症率が高くなっていることにも注目したい。これは、交通量の増加による排気ガス、特にディーゼルエンジンの排気ガスなどに含まれるSPM(浮遊粒子状物質)の増加がかなり大きな要因と考えられる。このSPMというのは直径10ナノメートル以下の微粒子だが中でも2ナノメートル以下の微粒子は呼吸とともに肺の奥まで入り込み、ぜんそくや花粉症といったアレルギー性疾患を引き起こすと言われている。さらには複数のガスが大気中で反応すると硫酸塩や硝酸塩、アンモニウム塩などの固体粒子を二次的に発生するため、排出時にはガスでも大気中でSPMに変化するあり(SPMの1〜3割はこの二次粒子で形成される)、削減を難しいものにしている。
| 【表皮・真皮・皮下組織の3層からなる皮膚】 |
人間の皮膚は、大きく表皮・真皮・皮下組織の3つで構成されています。いちばん外側の表皮は、わずか平均0.3mmという厚さながら、さらに上から角質層、顆粒層、有きょく層、基低層の4つに分かれています。表皮の表面を覆う表皮細胞は、一番下の基底層で生まれ、少しずつ、上へと押し上げられてやがて角質層に達し、垢となってはがれ落ちていきます。また表皮の下にある真皮は、栄養分を栄養分を表皮におくり、皮膚の弾力をつかさどっているそしきです。ここには、膠源繊維のコラーゲンと弾力繊維のエラスチンという物質があり、互いに交差しながら、皮膚の張りと弾力を保っています。さらに繊維質と皮下脂肪からなる皮下組織は、筋肉や骨を外部の刺激から守るクッションとしての働きをする他、体温の放出を防いだり、皮膚への栄養を送り込む源になっています。